なぜ日本は「セコい人間」ばかりが跋扈しているのか? 百田尚樹、石原伸晃、ほら吹き維新【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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なぜ日本は「セコい人間」ばかりが跋扈しているのか? 百田尚樹、石原伸晃、ほら吹き維新【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第8回

 国の基幹統計である「建設工事受注動態統計」のデータを国土交通省が無断で書き換えていたことが発覚。簡単に言えば、国家に対するテロである。国家とは記憶であるからだ。基幹統計とは公的統計の根幹をなす重要性の高い統計のこと。建設業の受注状況が8年前から実態より過大になっていたが、朝日新聞が入手した資料によると、国土交通省が都道府県の「建設工事受注動態統計」の担当者向けに配布した文書に「すべての数字を消す」「全ての調査票の受注高を足し上げる」とあった。

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 国の基幹統計をめぐっては、18年末に厚生労働省所管の「毎月勤労統計」が、決められた調査手法で集計されていなかったことが発覚。残念ながら、日本は近代国家としてはすでにぶっ壊れている。安倍政権下の財務省の公文書改竄、防衛省の日報隠蔽……。こうして歴史は捏造されていく。

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安倍晋三。子供が決して真似をしてはいけない「噓を平気でつく大人」の見本。安倍がついた膨大な嘘については、適菜収著『国賊論 安倍晋三と仲間たち』を参照。

 

 安倍晋三が維新の会の議員のパーティーで講演(11月29日)。

「トランプ大統領は北朝鮮から日本が攻撃を受けたら戦うが、日本はアメリカが攻撃を受けても黙って見ているだけなのは不公平。もっとお金を出さないと。こんな調子なんで、いつも反論する。『だから平和安全法制を作って、日米を助け合える同盟に変えた。そのために私は10%も支持率を落とした』と言ったら、トランプ大統領からは『グレート! サムライだ』と言われた」

 こんな話を得意げに話す67歳児。人治国家か。政治の私物化そのものである。

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 さらには、トランプとのゴルフについて発言。

「なぜゴルフをするのか。北朝鮮からミサイルを撃ち込まれたら日本は打撃力がないから米大統領に電話して、『報復してくれ』と頼む。報復するかもしれないから北朝鮮はミサイルを打たない。私がトランプ大統領としょっちゅうゴルフをしたのは、こんなに仲がいいから『安倍が電話をしたらトランプは報復する』と抑止力のためにゴルフをやっていた」

 恥知らずの一言だ。ちなみに、安倍はトランプとのゴルフ中にバンカーですっ転び、その映像を見たトランプは「私は感動した。今まで見てきたどの体操選手よりも素晴らしかった」と感想を述べた。これが安倍のゴルフ外交の結論である。

次のページセコさの見本・石原伸晃と、悪徳マルチ商法と、「ほら吹き」たち

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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